指定された曜日を無視してごみが出され、回収されずに残ってしまうなど、ごみ出しのトラブルは後を絶たないのが現実です。特に、分別の指定を考えず、可燃ごみの日にペットボトルや不燃ごみを出すといったケースは少なくありません。ごみ捨て場には、分別ごみの指定曜日を記した看板などが設置されていることも多いのですが、あまり効果を上げているとは言えないでしょう。路上に設置されたごみ置き場は、通行人がポイ捨てする可能性もあります。
通行人は、自分がポイ捨てしたごみが回収されなくてもダメージが小さいので、分別など気にせず捨ててしまうのです。こうした投棄が絶えない場合、不法投棄を禁ずる警告板や注意書きだけでは足りません。可能なら、ごみ置き場を常時撮影する監視カメラの設置が望ましいでしょう。監視カメラは、ごみ置き場や公的空間である前面道路を撮影する分にはプライバシー上の法的問題は生じません。ごみ置き場にごみを捨てる人の姿を録画しているということがわかれば、ポイ捨ては減ります。
そこで、監視カメラを設置したら「監視カメラ録画中」というステッカーを目立つ場所に貼っておくことも効果的です。ただし、録画機能を備えた監視カメラの購入費用を捻出できない場合や、近隣住民の反対により監視カメラを設置できない際には、ダミーカメラでも良いでしょう。通行人には、録画機能を備えた本物の監視カメラかダミーカメラか区別できません。しかし、分別を考えずにごみを捨てる住民は、悪意がないため、監視カメラなど気にせず指定曜日以外の日にごみを捨てる人もいるでしょう。
このような住民に対処するためは、録画された画像をチェックして、ごみの出し方を間違えている住民を特定しなければなりません。個人を特定して直接注意しないと、正しいごみの出し方を理解してもらえないのです。または、誤ったごみの出し方をしている人の風貌について特徴を記した紙を貼っておくという方法もあります。本人が監視されているとわかれば、ごみの出し方について再考するでしょう。