山林に投棄したご生ごみがくまを呼び寄せる

山林に投棄したご生ごみがくまを呼び寄せる

人が生活するエリアにまでやって来るようになりました近年の森林破壊により、森林で生活するくまのえさが山中に減少しているケースが増えています。お腹を空かせたくまはえさを探し山中を歩き回り、人が生活するエリアにまでやって来るようになりました。くまは基本的には人を避ける動物ですが、生ごみなどが山林に捨てられていた場合、格好のえさ場だと認識し繰り返し訪れるようになってしまいます。特に山林にえさの少ない夏場や冬眠に備える秋はくまの食欲が旺盛で、山中への生ごみの投棄はくまを呼び寄せる大きな原因となってしまうのです。

食べ物が手に入れられると覚えたくま 食べ物が手に入れられると覚えたくまは、何度も同じ場所にやって来ます。そして、次第に行動範囲を広げ大胆に行動するようになります。山林に投棄した生ごみが人の住む住宅街へとくまを近づけるきっかけとなってしまうのです。住宅街には定期的に集配される家庭ごみや畑などがあり、くまにとっては楽にえさを得ることができる環境が整っています。山中で必死にえさを探し回らなくても簡単に食べ物が得られるため、お腹が空くとくまは住宅街に出没するようになります。本来は人を恐れるくまですが、何度も足を運ぶことにより住宅街がくまにとってテリトリーと化してしまい人に対する恐れが消えていくのです。

くまの種類によって差はあります くまの種類によって差はありますが、大人のくまの体重は大きいもので300キログラムにもなります。体の大きなくまですが、走ると時速50キロも出すことができます。腕力も強く100キロ以上の鉄の檻をひっくり返るほどの力があります。もし、くまと遭遇してしまっても、人間が到底勝てるものではありません。そのため、人が住む場所にくまを寄せ付けないよう取り組む必要があるのです。まず、くまを寄せ付ける生ごみなどは山中に投棄をしないようにします。生ごみを投棄しなければ、人間の食べ物は美味しいとくまが認識する機会をなくすことができます。本来、くまと人間の生息地は違います。くまが寄り付くきっかけを人間が防ぎ人里への襲来抑止を心掛ければ、くまと上手く共生する環境を作ることができるのです。